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雑記「Don't call me, Henry」
 
2005年 06月 03日 ( 1 )
MONSTER
先日、洋画「MONSTER」のDVDレンタルが開始したということで、
早速借りて観てみることに。
「MONSTER」は、実在したアメリカの連続殺人犯
アイリーン・ウォーノスを描いた作品です。

13kg増量し、容貌すら事実に忠実に再現しようとした主演シャーリーズ・セロンは、
この作品で見事オスカー(アカデミー賞優秀主演女優賞)を獲得。
その外形の変身振りには舌を巻きましたが、
それ以上に、シャーリーズ・セロンが今まで演じてきた女性のイメージとは、
まったく異質な存在を見事演じきったことに、評価が高かったのでしょう。
一時期、容姿の変貌ばかりがクローズアップされておりましたが、
お酒の呑み方や喋るときの動き方などの振る舞いは、
思わず、「シャーリーズ・セロン?」と疑ってしまいそうになるほどの演技力が輝いています。

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また、特に目をひいたのは、脚本の巧さとクリスティーナ・リッチの演技力が生み出す、
セルビーという名の少女の描き方。

セルビーは、アイリーン(シャーリーズ)が愛する同性愛者の少女。
彼女は、男性を扮しようとしても女性のまま女性として愛されたいという、
性の境界線を無意識のうちに守っているように見えました。
結果、アイリーンが知らず知らずのうちに男役に回っていて、
それ相応に求められる役割に、潰れかけているように見えましたね。
その位置付けが、とても重要かつこの物語のキーポイントであったのは確かです。
(面白いといっては、不謹慎かと思いますが)。

「約束だったじゃない」
「楽しいと思ったのに」

幼さゆえなのか、セルビーから飛び出す言葉は、
どれも少女のワガママさが滲むものばかり。

そういった台詞を聞いていると、
アイリーンが肩肘を張って生きようとする気持ちが、
より鮮明に浮かび上がってくるかのようでした。

同性愛ものというのとは少し違いますが、
二人の愛し方の交錯、すれ違いに視点を置いてみると、
楽しめるかもしれません。

内容がデリケートなので主軸には触れませんが、
社会派ドラマが好きな方、一度チェックしてみてはいかがでしょう?

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[ MONSTER ]
http://www.gaga.ne.jp/monster/
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by katefactory | 2005-06-03 23:19 | 映画