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雑記「Don't call me, Henry」
 
2005年 02月 18日 ( 1 )
日本語の「チープ」は、栄誉ある表現かもしれません。
今日は、化粧品について語ります。

今日、皆さんにご紹介したいアイテムの一つは「白雪の詩(ねば塾)」という石鹸です。
この石鹸は、みんなのクチコミサイト「@cosme」が主催した、
2004年ベストコスメ大賞洗顔料部門で第1位となり、
同ウェブサイトのクチコミランキングでも、長い間第1位をキープしている逸品です。

主にバラエティショップや通販で販売されている製品なのですが、
見た目も地味で、ついつい見落とされがちなアイテムかもしれません。
しかし、「クチコミ」と呼ばれる、使用者たちのコメントを見ると、
その“見落とし”が非常に残念なことだと気付くことでしょう。

安っぽいナイロンに包まれた真っ白な石鹸「白雪の詩」は、
見るからに安っぽく、決して購買者の意欲をそそるような作りではありません。
化粧品に限らず、製品にはある程度の信頼感を誘う「ビジュアル」が必要です。
そういうプロモーション意識すら、感じられません。

ですが、実力というものは、絶対に見た目で判断すべきでないと、
この無添加石鹸は使った者にだけ教えてくれます。
低刺激性(刺激はまったくないと言って良いほど)、洗顔後のつるつる感、
汚れがすっきりとオフされたという満足感など。
多くのユーザーが、使用後に初めて、白雪の詩の素晴らしさに気付きます。

そして、もう一つ紹介したいアイテム「椿油(大島椿)」も同じです。
こちらも@cosmeのベストコスメ大賞で3年連続総合部門で大賞を受賞し、
ヘアケア部門では、ロングランヒットを飛ばしているアイテムです。

主にドラッグストアなどで扱われ、その安さからは想像し得ないほど、
髪の艶や質感をアップしてくれる秀逸なヘアケアアイテムです。
購買客の年層を選ばず、下は10代から上は70、80代の婦人まで、
愛用しているという髪用オイルです。

こちらも、いかにも「チープコスメ」の装いで、
華やかさとはやや無縁のように思われますが、
化粧品に詳しい女性たちですら、魅了し続けています。

世間一般、「チープコスメ」は安くて、使いまわしの良いアイテムを示す言葉と言えます。
スキンケア、メイクアップアイテムに限らず、
ドラッグストアなどで売られている安物の化粧品を指します。
実は、この言葉は一般的なイメージとして、「ただ安い」とか、
有名ブランドのアイテムに比べて「効果が低い」という、
ややネガティブな先入観が働いてしまう差別用語にもとらえることができるのです。

しかし、私は、こういう「大島椿」や「白雪の詩」を実際に使ってみると、
「チープ」であるということは、低コストで安価なものを作り、
結果的に、ユーザーのニーズを満たす理想的な形態であるように思わされました。
(経営者としての考え方では、低コストで高利益が一番の理想かもしれませんが)

確かに、シャネルやランコム、ディオール、アルビオンなど、
値段が高い化粧品を買うと、自分が贅沢をしているようで気分も良いですし、
優雅なレディになったような気分を味合わせてくれます。
これは、高級化粧品の特権ですし、
そういう気持ちになりたくて購入する購買層には、ぴったりの商品でしょう。

しかしその反面、できるだけ安いお金で美しくなりたい、と思っている人にはどうでしょうか?
当たり前のことなのですが、「安くて綺麗になれる」製品は、夢のアイテムです。
そうすると、安価というだけで「チープコスメ」という蔑称で呼ばれているアイテムが、
実は、高級化粧品と同等の力を持っている商品であったら?と考える人も多いはずです。

ビジネスという観点から見ると、
粗利が高い化粧品は、収益の点では優秀ではありますが、それはメーカー寄りの考え。
逆に、可能な限り安価できちんとした利益を確保するというのは、ユーザー寄りの考え。
そういう見方もできるわけで、
両者が同等の支持率を持つとき、顧客のロイヤルティが高いという点では、
両方とも優劣つけがたい価値を持っていると思うのです。

昨今、メイクアップアイテムには、アクセサリー的な魅力を求める人が多くいます。
何故ならば、メイクアップアイテムはポーチに入れて持ち歩くので、
少しでも高級感のある方が、ゴージャスさを演出できるからです。
一方、スキンケアアイテムには、製品がアプローチするトラブルに注目が集まります。
例えば、敏感肌用とか、毛穴が引き締まるとか、ニキビが無くなるとか。
前者はポジティブなイメージ、後者はネガティブなイメージを強調したプロモーションで、
自社製品が優れたものである、と世間の女性たちにアピールします。
そして、高い利益を得ているのだ、と言っても差し支えないかと思います。
化粧品というのは、やはりプロモーションが左右する商材でもあるのです。
(批判的に聞こえたら、ごめんなさい)

今回「白雪の詩」と「大島椿(椿油)」を紹介したのは、
現代の流行に対して、アンチテーゼを唱える、王道の製品だと思ったからです。
単純なコンセプトで、シンプルな効果が魅力の「チープコスメ」たち。
その素朴さに溢れた品々は、日本ゆえに生まれた、誇らしき美の結晶なのかもしれません。

今日は、どうしても、そのことをあなたに伝えたかったのです。
日本で生まれたものを日本人が愛する、という心持ちを知ると、
何故だか私は嬉しくなるのですから。

*
[ 白雪の詩/ねば塾 ]
http://www.neba.co.jp/
[ 椿油/大島椿 ]
http://www.oshimatsubaki.co.jp/
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by katefactory | 2005-02-18 23:41 | 化粧品