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雑記「Don't call me, Henry」
 
怒涛の読書週間
最近は読書週間になっています。
安部和重氏の「グランド・フィナーレ」に始まり、
嶽本のばら氏の作品をいくつか読み終えました。

*
ここ最近読んだ本の中でも、
嶽本のばら氏の小説集「エミリー」はかなり素敵な仕上がりで、ヒット。

嶽本のばら氏の描く主人公は、
いつも“美しいホールデン(ホールデン=「ライ麦畑でつかまえて」の主人公”と
思ってしまうような、アウトサイダーゆえに輝く少年少女が魅力的。
幻想的で、徹底的に孤独を美しいものに変換する能力に優れているのです。
「エミリー」の主人公エミリーもその一人です。

エッセイ集「それいぬ-正しい乙女になるために-」も、
「もし私が無人島に一冊だけ本を持っていけるなら?」という質問に、
即座に選んでしまいそうなほど、こよなく愛している作品です。
こちらも合わせて、ぜひ読んでみてはいかがでしょう?

*
そうそう。新刊「下妻物語・完」も、今日購入してきました。

音楽も映画も文学も、私はほとんど作家で選ぶことはありません。
今まで音楽で選んだのは、椎名林檎。
文学で、全作品を愛読したのは嶽本のばら氏だけだったり。
by katefactory | 2005-06-23 23:47 | 小説・文庫本など
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